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転院はしたくないものです。病院の種類を交えて。 [医療]

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こんにちは。
時に患者は転院を迫られることがあります。
環境が変わることは誰もが嫌がることです。
転院をしなければいけない理由を考えていきましょう。

そもそも病院の種類には

① 高度急性期機能
②急性期機能
③回復期機能
④慢性期機能

と4つに分かれています。

① 高度急性期機能
 急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能がある病院です。
 三次救急(高次救命救急センター、救命救急センター)の指定を受けているところやICUのあるところは高度急性期です。
数分で状態が急激に悪化するような状態や、リスクの高い機械を使用している、あるいは使用する場合に入院します。

②急性期機能
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能がある病院です。
二次救急(入院を要する救急医療施設)や一次救急(休日夜間急患センター)の指定を受けているところもあります。
一時間、あるいは数時間単位での悪化するリスクがある方が入院します。

③回復期機能
急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能がある病院です。
からだの機能の回復を図る時期であり、病気が発症し、危機を脱したとはいえ合併症のリスクはまだ残っています。怪我や突然の発病などで社会生活への復帰に支障がある場合に入院します。急性期病院から転院することが多いです。

④慢性期機能
長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能がある病院です。高齢者だけでなく重度の障がい者、難病患者の入院も機能のひとつです。
再発の予防や体力の維持を目指し、長期にわたる治療を続ける必要があります。生活習慣病などで入退院を繰り返す患者です。他のステージに比べ高齢者も多いため、治療後の退院が難しかったり、転院先に悩む社会的入院患者も多いです。

入院する患者は24時間、365日待ってはくれません。
常に病院には入院患者が入る可能性があり、病院が埋まっているから入院できないという体制は基本的には病院としても取りたくないことです。
コロナ禍で病床が埋まってきた際、思ったより埋まってないのに、病床が足りないと言っていたのはここです。
患者の増え方に対し、このまま行くと病床が足りなくなるのが目に見えているため、病床が足りないから自粛してくださいってことになってたんですね。
同様に、①高度急性期機能や、②急性期機能の病院へ完全に回復するまで入院をしていると、次に治療が必要な患者さんが、入院できないため、③回復期機能、④慢性期機能の病院へ転院するという形になります。
ですので、自分のために、というよりは次の方のために、ということになりますね。

最初で見てもらった先生に最後まで、見てもらいたい気持ちはよくわかります。
病院をうつると手続きもしないといけないので、手間も増えます。
しかし、そのせいで助からない患者さんが生まれることはよくないと思います。
お互いに適切な治療が受けられるようにご協力お願いします。

長くなってきたので次回、回復期と慢性期の病院のメリットをお伝えしていこうと思います。
急に寒くなってきましたね。風邪などに気を付けてご自愛ください。それでは。


続きの記事です。
回復期機能、慢性期機能の病院のメリットは。
https://bionosuke.blog.ss-blog.jp/2021-11-23-1



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