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仕事は一回では覚えられない。怒るだけの教育は結果的に損をする。 [教育]

こんにちは。
看護教育の場面では、度々、パワハラのような指導を受ける場面が散見されます。
例えば
・1回目は見学、2回目確認してもらいながら実施、3回目は一人で実施
・一度聞いたことを二回目に聞こうとすると、一回で覚えろと言われる
・できないことを罵倒されるなど。

これが世間で当たり前なのか、当たり前ではないのかは私にはわかりません。これは理想ではないと思います。
過去の私にとってこの教育がすべてであり、当たり前だった時期もあり、後輩に同様な指導をした過去もあります。

患者を時に、指導する立場にある看護師ですが、看護師が、指導者として適切な立ち位置にとれないことには以下が考えられます。

・指導者が教育者としての学習をしていない。
・指導者は与えられた業務であり、全員が責任感をもっているわけではない。
・与えられた責任に対し、報酬や時間的余裕を与えられるわけではない。


・指導者が教育者としての学習をしていない。
 学校の先生は教育課程を通じて、教育に対しての学習を行います。看護師も同様に患者を看護するために、実習や授業を通じて学習を行います。しかし、看護師が看護師を教育する方法は教えられません。
適切に教えられないままに指導者としての立場を与えられます。手探りの状態で指導を行うため、人によって教え方が違うことになってしまいます。

・指導者は与えられた業務であり、全員が責任感をもっているわけではない。
 どこもそうでしょうが、職歴が増えていくにつれ、後輩の指導をすることが増えます。全員が全員後輩指導が好きで行っているわけではありませんし、面倒だと思っている人も一定数います。

・与えられた責任に対し、報酬や時間的余裕を与えられるわけではない。
 後輩の指導は業務の一環として、時間をもらえるわけではありません。いつもと同じ業務量+新人指導の時間を含めなければならず、結果として残業が増えることが多々あります。指導を毛嫌いする人の多くはここに問題をかかえていると思われます。
 また、やるきがあって、教える気があっても、教えたことに対する相手の反応や成長がなかった時に、やりがいを失われたり、教える気力がなくなったりすることもあります。私もこのタイプで、燃え尽き症候群のようになってました。

その後、教育を学ぶ中で以下の点が大事だということを学びました。
・心理的安全性を考える。
・何度聞いても教える。どこがわからないかを考える。
・教える量を制限する。


・心理的安全性を考える。
 心理的安全性とは、誰にどのような発言をしても罰せられないという「ルールが決められていること」ではありません。誰にどのような発言をしても罰せられない「雰囲気」「暗黙の了解」のことをいうのです。普通なら嫌われたり、関係が破綻したりするようなリスクであっても、心理学安全性では、どのような発言や指摘をしても問題がない状態」を意味しているのです。通常であれば、遠慮のない発言をしてしまったことで人間関係が悪化するケースが、心理的安全性ではそのようなリスクがないことが特長です。
チームの上下関係がなく、誰もが気づいたことを発言できる雰囲気があれば、学びの機会も増え、それだけ業績が上がりやすくなります。仮に上下関係があったとしても、自由に発言ができることが大切なのです。もちろん、誰に何を指摘しても罰せられないという雰囲気を作るためには、ある程度の仲の良さがなければ難しいでしょう。心の内を全員が打ち明けて、チームが崩壊してしまっては元も子もありません。※1

 看護の中ので業績とは、患者さんの治療結果や治療過程での満足度だと思います。誰もが患者のことで少し気になったことを自由に言い出せる場。それは、状態変化を早期に知らせることになると思います。治療開始が早ければ早いほど、治る期間も早くなると思います。
 怒ることが当たり前になっている環境では怒られたくないが故に、患者の状態を隠しそうとする。そんなことがあってはならないと思います。

・何度同じことを聞いても教える。どこがわからないかを考える。
 上に続きますが、なんでも聞ける環境を作るために、何回聞いてるの。という雰囲気を出さないように気を付けます。ただ、同じようにただ教えるだけでは、成長がないので、覚えられるように、どうしてその解決方法に至るのかを一緒に考えます。

・教える量を制限する。
 人間が一度に話を聞ける量、時間は多くありません。大学の授業を90分集中して聞き続けることは難しくなかったですか?暗記をしようとするならば20分程度が限界といわれています。教える場合は多くても大事なことを3つまで。時間は20~30分を目標に話し始めます。一つ一つを学んでいけるような環境づくりが必要となります。
 これは一人で勉強する場合も同様で、ポモドーロ・テクニックという、学習25分+休憩5分を繰り返すことで集中力を持続させるテクニックがあります。youtubeにも森の雨で集中!生産性の高まるBGMタイマー【ポモドーロタイマー】【勉強用・作業用BGM】【作業効率の上がるBGM】https://www.youtube.com/watch?v=CK-9hmcNQLM
という勉強、作業用BGMも存在しているので活用してみてください。

教える側と教えられる側の意識が違いすぎると自分たちが疲れてしまいやる気をなくしてしまいます。
ちょうどいい量をちょうどいいペースで教えていくことが重要に思います。
ポモドーロ・テクニックはぜひ使ってみてください。それでは。



参照
※1 日本の人事部 https://jinjibu.jp/keyword/detl/855/
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