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浣腸をしたせいで肛門がなくなる。そんなことにならないために。 [医療]

こんにちは。今日は浣腸の話をします。

浣腸とは、薬液を入れて、腸の壁の面をすべりやすくし、また、腸を刺激し、腸の動きを活発にするものです。


便秘とは、体に便がたまった状態を指します。
大腸では、便の水分を吸収して、固くしていくため、長時間排便されないと、便がどんどん硬くなってしまいます。うさぎの糞のように固くなる場合もあります。

浣腸の中には、精製水が50%、グリセリンが50%入っています。
グリセリンは、無色透明で、臭いもほとんどない、粘り気がある液体です。
医薬品では、浣腸以外にも、目薬や貼り薬等にも使われています。
これらを肛門からいれることで、便や便周囲に水分を与え、すべりを良くすることで便を出しやすくすることができます。

浣腸の形には、
①イチジク浣腸
②浣腸
2種類があり、問題となるのは、②浣腸のほうになります。


①イチジク浣腸
pro_about01_cl.png


イチジク浣腸は見ての通り、挿入部位が短く自分で入れることができる薬品です。
市販で買うこともできます。


②浣腸
glyceol.png

浣腸は挿入部位が長く、他者が注入に行います。
この長さが問題で、注入するときの体制や便の状態で腸を傷つけることがあります。


浣腸をする場合は左を下にして、行います。
浣腸をすると、便意をもよおします。できるだけ我慢してから排便することで便を出せますが、病気や怪我の状態によっては体に自由がきかず、すぐにトイレで座れるようにトイレの中で立って浣腸を希望するかもいます。
この立って浣腸するというのが危険です。

腸の形はこのようになっています。
intestine-anatomy-peritoneal-vertical.png

立って行うと出口の曲がっているとこに当たりやすくなり、そこの腸に穴が空いてしまいやすくなります。

穴が空いてしまった場合は、体の中に便が入ってしまい、感染をおこし、死に至るような病気になる場合があります。
手術などで治すことができますが、状況によっては人工肛門を作らなければならなくなります。

人工肛門は渡哲也さんが作っていることが有名です。
人工肛門は自分の意思で便の調整ができず、垂れ流しになってしまいます。
臭いなどは、防臭剤を袋に入れることできになりませんが、袋の張替えや、袋をつけた生活で皮膚が荒れたりすることもあります。
abdomen-patient-wear-stoma-brace.png


浣腸を使いすぎると自分の力で出す習慣がなくなってしまいます。水分をとったり、運動習慣をつけるなどして、できるだけ自分で出せるようにしましょう。
それではまた。



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