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造影CTを撮影する時に出現する症状について。 [医療]

画質悪い.pngこんにちは、前回レントゲン、CTの話をしたので、今回は造影剤を使ったCT撮影時に起こる症状について説明をしていこうと思います。

前回の記事はこちらになります。
X線、レントゲン、CTの放射線を頻回にあびることは危険なのか..
https://bionosuke.blog.ss-blog.jp/2021-12-02

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①造影剤とは、作用
②造影剤の副作用
③造影剤に注意が必要な人
の順に伝えていこうと思います。


①造影剤とは
 造影剤を使う検査の前には同意書での説明があり、同意をとってから受けます。
画像診断の際に画像にコントラストを付けたり特定の組織を強調して撮影するために患者に投与される医薬品である。組織そのものの写り方が変わるのではなく、生体組織とは写り方が大きく異なる物質を取り込ませることで、画像上その組織の写り方が大きく変化したように見えるのである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A0%E5%BD%B1%E5%89%A4
ということで、画像のグラデーションがより鮮明になり、見やすくなります。

画質悪い.png

画質キレイ.png

これぐらいかわります。細部まで見えるのが利点です。
この細部が見えるかどうかが、病気を判断するのにすごく重要になります。
しかし、便利な造影剤は副作用があり、注意が必要です。



②造影剤の副作用
 造影剤の副作用には、軽い副作用から重い副作用があります。

・軽い副作用
 吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、発疹、かゆみ、発熱、せき など
・重い副作用
 不整脈、ショック、けいれん、腎不全、意識消失 など

これらは起こる可能性が多いものではないですが、検査中にも出現する可能性があります。
検査中でも体の違和感があれば、すぐに伝えるようにしてください。副作用が出た場合に体の中に入った造影剤の量で副作用の出方が変わってくるので、早期に対応することが重要です。

また、検査が終わって数日してから軽い副作用が出ることもあります。その場合も造影CTをとった病院に受診をするようにしてください。

③造影剤に注意が必要な人
 以下の既往歴やアレルギーがある方は事前に伝えるようにしてください。重い副作用を防ぐことにもつながります。

①今までに造影剤による副作用を起こしたことのある方 ②喘息などアレルギー性疾患をお持ちの方(アレルギー体質の方) ③心臓の病気、腎臓の病気、糖尿病、甲状腺の病気をお持ちの方

ですね。状況によっては、造影剤を使わずにほかの検査などを見ながら対応することもあります。

話は変わりますが、一部の糖尿病の薬は、薬の中止期間が必要になります。 ビグアナイド剤という名前の薬で、商品名だと、メトホルミン、ブホルミンなどになります。 造影剤を使用する前後3日は内服禁止なので、飲んでいる場合は医師に伝えてください。


造影剤が終わった後は副作用を気にしながら生活して、症状が出たらすぐに受診を。
水分を多くとることで、体の中に入れた造影剤を体外に早く出すことができます。

気にしなければいけないことが多い造影剤を使用した検査ですが、使用するだけの価値はあります。
検査をして原因がしっかりわかり、治療ができるといいですね。
それではまた。




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X線、レントゲン、CTの放射線を頻回にあびることは危険なのか。 [医療]

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こんにちは。結論から申し上げると、X線、レントゲン、CTの放射線を頻回にあびることは危険ではありません。

放射線という単語を聞いて思い出してしまうのは、原発です。
原発は安全に使っていれば、問題ないですが一度故障や異常を起こすと大変なことになるのは、先の東日本大震災からわかる通りです。大量にあびると死んでしまいますね。
原発の事故で放射線が問題なるのは、放射能という、放射線を出し続けるものが安全な状態で管理できないことで、放射線を浴び続けることになるからです。

一方X線、レントゲン、CTは、放射線を一時的に浴びるだけなので、一時的に増えるだけです。
放射線は、日常生活を行っているだけでも大地や宇宙、空気などから浴びており、絶対に浴びてはならないものではありません。

一度に100ミリシーベルト浴びると体に影響が出ると言われてます。
実際に検査を受けたときに浴びる放射線量は胸部レントゲンで0.1ミリシーベルト、CT検査で20ミリシーベルト以下程度です。
CTでも5回、レントゲンだと1000回受けないと影響がでません。しかしまとめとそんなにたくさんのレントゲンを撮ることはありません。
レントゲンは一度に100回もとることはありませんから、大丈夫なことがわかります。
また、CTも一度に5回とることはありません。

また、レントゲンやCTなどで浴びる放射線は、撮影部位だけしか浴びません。
なので、手を撮影した場合は手だけ。足を取ったときは足だけしか被ばくしません。
撮影部位にしか放射線を浴びないことで、健康障害が起きないように努力されていることがわかりますね。

ですので、レントゲンやCTを最後にいつとったかなど覚えていなくても大丈夫ですし、レントゲンやCTの結果、健康被害になるということも基本的にはありません。
CTの場合は造影剤を使用して撮影することもあります。造影剤は副作用が出ることがあるので、気を付ける必要があるので注意してくださいね。
造影剤について、次回お伝えしていきたいと思います。それでは。


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